当方のオークションにアクセス頂きありがとうございます。 今回は手違紫檀にてオーディオ用のインシュレーターを製作しました。
本来は父の日に間に合わせる予定でしたが、残念ながら間に合いませんでした。

手違紫檀は色と艶が本当に美しい銘木で、美しさにおいては本紫檀に負けず劣らずの銘木だと強く感じております。

油分が多く、刃物は良く走りましたが、ペーパーを掛けるのに難儀した材料でした。
ローズウッド系の特徴なのですが、加工を始めるとバラに似た甘い上品な香りで作業部屋が満たされました。

材料の反りや割れを取り矩手を出し、90mm×90mmの寸法に削り出し、四角形から正八角形へ、そして正十六角形へと削り出し、簡易旋盤で円柱型に加工し、27mmの長さに切り揃えました。
木口は約5mmのカット面仕上げとしました。

作業行程→ワトコオイル ナチュラル色を塗布→ペーパー100番・150番→ワトコオイル マホガニー色を塗布→240番・320番・400番・600番・1000番・2000番・3000番とウェットサンディングをしたのち乾燥させ、更に5000番・7000番・10000番とサンディングを重ねコンパウンドで磨き上げ、最後にワトコワックスを塗り込み乾拭きで仕上げました。


音の傾向ですが、他のローズウッドとは異なりドライでクールなサウンドを奏でております。
体感ですとローズウッドは基本的には官能的で魅惑するかの様な女性的な個体が多いのですが、手違紫檀に関しては男より男らしい女性と言うのが正解かもしれません。
高音から低音まで過度に演出する事なく奏で続けます。
特に低音の歯切れの良さ、心地良さは素晴らしいとしか言いようがありません。
ローズウッドとしては異端かもしれませんが。


※インシュレーターを設置した事で機材そのものや再生される音が数ランク上になるという事ではなく、今までの余計な振動・周波数であったものから発生していた音が整えられた、または加えられた結果、以前より良く聞こえる様になったという様に捉えて頂ければ幸いです。

また、高温多湿の部屋や土地で使用した場合は乾燥していても動く可能性がありますのでご了承下さい。
天然の材料を使用して製作している事を踏まえてノークレーム・ノーリターンでお願いします。
何かご不明な点がございましたらご質問下さい。