植草甚一セレクション、と言ってもいいシリーズです。
少しずつ、コツコツと集めたものですが、自分が集め始めたときすでに、箱入り本はバカ高く、そのくせ、日焼けでボロボロだったり、壊れかけていたり、そんな並べてみると、箱入りよりも、キッチュでカラフルな感じに並びました（悔し紛れでなく）。
特に後半など、その感じが強いです。

それとシンクロしているのか、作品的にも、翻訳的にも、後半に傑作が多いです。
特にベルトン・コッブ『消えた犠牲』など、特筆ものです。翻訳ミステリとしての読みやすさ、翻訳の滑らかさなど、他のミステリ・プロパーの翻訳家の方々のレベルをはるかに超えてます。一読をお勧めします。


東京創元社／クライム・クラブ／全２９冊セット／全初版・本体のみ・わりと良本植草甚一・作品選定・巻末解説／盲目の悪漢／消えた犠牲／乙女の祈り十二人の少女像／殺人の朝／死の逢引き／暗殺計画／殺人交叉点名探偵ナポレオン／殿方パーティ／遠い山彦／夢を喰う女／ギデオンの夜のぞかれた窓／さよならの値打ちもない／チャーリー退場／死の仮面ハマースミスのうじ虫／非常線／警官殺し／狙った椅子／日時計／彼の名は死赤毛の男の妻／リトモア少年誘拐／歯と爪／死刑台のエレベーター／藁の女パリを見て死ね！

箱無しでいいやと思い切ると、かえって箱入りで見つかったりして、４冊ほど、過去付きの
そういう次第で箱無しの完結セットですが、ほとんどの本はしっかりしています。読み古してボロボロの本とか、そういうものはありません。貸本流れなどもありません。すべて個人です。書き込みや切り抜きもありません。綴じもしっかりしています。
それなりに均一感もあります。個人的には、悪くないセットだと思います。
どの部屋も本であふれているので、少しでも減らしたいと思いますので、よろしくお願いします。

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