伝法会加行須知/佐藤正道・橋本恵光指南/非売品/宝典の眞義を釈しその行法の微細にわたって説示したもので僧侶必読の好著というべきである

商品説明
伝法会加行須知/佐藤正道・橋本恵光師指南/非売品/宝典の眞義を釈しその行法の微細にわたって説示したもので僧侶必読の好著というべきである

平成6年 93P 非売品 部数は少なそうです。 資料用にもいかがでしょうか。

刊行を讃えて
わが宗門の的は、実に唯佛与佛が正法眼蔵を究盡するをもって一大事とするにあり、また命脈の護持は、唯組織心理學妙心の梅授をもって最上乗とすることによって、果されてきたことは敢ていうまでもない。
けだし、わが注得の佛法が師と資の人格を媒介とするところに〈吾亦如是〉の佛行として体現され、佛道の生今は無かる資への負授を契機として〈女亦如是〉の歴史を形成するものというべきであり、この宗義はいかなる教会変容にもかかわりなく、いかなる時代転化によっても妨げられるべきものではない。

しかも、宗教の本義をもって、すべて精神中心で事足れりとすることは、単なる観念の遊戯にすぎず、眞実のが常は、それを表念する正儀によって具象化されなければならない。傳法が拓華微笑の玄旨を承当することであり、それは、あくまで室内の秘事であっても、古来嫡傳してきた永祖慈訓の遵守をもって指標とすべきである。
本宗ににおいて『室内傳法宝典』を編んで、これを頒ち傳法室内式・教授戒文および佛祖正傳菩薩戒作法を示すのも、全く上述の旨意の行履を資助し、加行の次第について誤りなきを期するための配慮にほかならない。しかし、家典が梅像のまま漢文体で示されているため、たまたま読解に困惑を生じ、更に行法の詳細にわたるときは、 あの日傳によって区々の相違あることも避け難い事実である。

このたび森福寺住職・佐藤正道師が古典に学び、宿徳の教示に従い、殊に橋本恵光師の指南を受けて本書を上梓し、伝法会加行須知を選し、かつ「得度作法須知」を述作されたことは、宝典の眞義を釈し、その行法の微細にわたって説示したもので、僧侶必読の好著というべきである。すなわち老心をもって登説し、婆心をもって横説した文言は令法の大心の発露というべきである。

これを繙くことによって法喜禅腕を得られるよう切に翼念し、いささか無辞をつらねて本書刊行の淨業を讃え、序と するものである。
至祝至祷
曹洞宗宗務給長


更和四十九年九月、初版を刊行してから既に二十年を経過しようとしている。この間、宗門の各地へ一千部会が強布された。然るところ、昭和五十九年八月、曹洞宗実践叢書刊行会(坂内竜雄師)の要請により、本書の全 「文が其の叢書の第三巻に加えられ出版されたのであるが、原稿作成の経緯から批柄の意図と必ずしも合致してい
るとはいえない憾みもあり、亦全体を通じて、拙柄の参究未熟による記述の拙さから、行法実修の上で不便を感する所もあり等の点から改訂の必要を感じていた次第であるが、身辺諸般の事情から思うに任せず今日に至っためである。昨年六月、二十年に亘る宗政との関わりに終止符を打ったことから漸く時間の余裕も感ぜられるよ
うになり、加えて、本書の在庫について問い合わせがある等のことから、改訂版刊行を思い立った次第である。
改訂に当っては、前に挙げた記述の不適当な個所の改正は当然のことであるが、行法の意義の理解をより一層深める上で「三物秘弁」の参究が欠であることは言うまでもないが、加行を修するに際しての便を計るため其 め全文の和訳文を加えることとした。

然して、「三物秘弁」を加えるに当って、昭和四十年二月一日付で當時の曹洞宗宗務庁教育部から発刊された「伝法室内宝典」に収められている「三訂室内三物秘弁」の和訳文の部分を採用させていただき、これを底本としてその中で錯誤と思われる点について若干の補訂を行ったことを付記して置く。


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