昭和のBCLブーム絶頂期に日立から満を持して発売された【KH-2200】です。愛称はサージラム。『サーチ』と『プログラム』を合わせた造語だそうです。しかし残念ながら、SONYのスカイセンサー5900やナショナルのクーガー2200の陰に隠れてしまい、あまり販売台数が伸びなかったそうなので、動作品は今ではレアな珍品だと思われます。『機関車ラジオ』とか『SLスタイル』と呼ばれていたそうで、重厚でクラシカルな雰囲気のあるBCLラジオです。ファインチューニングダイヤルがついており、周波数を前後に微調整可能となっています。周波数直読機構はありませんが、SWでは1.6MHz～30MHzまでを３バンドに分けてカバーしており、バックラッシュのないチューニングダイヤル、背面にある外部アンテナ端子などなど、【HITACHI】ブランドを代表する機種。当時のBCLラジオを収集している方にはマストな一台ではないでしょうか。・乾電池（単一×４本）で動作確認をしました。・FM、MW、SW１～３の５バンドすべて感度良好に受信可能です。・外装クリーニング及び裏ぶたを開いて内部クリーニングしました。・ツマミ類を取り外して洗浄しました。・ロッドアンテナを補修しました。（オリジナルに近いものに交換）・バンド切替スイッチのガリ取りをしました。・チューニングライトは点灯します。・チューニングメーターは作動していません。・ケース本体に小さなダメージが数か所あります。・電池ボックス内の金具は接点復活剤で整備しました。・電池ボックスのふたは自作品を取り付けました。・背面外部アンテナ端子のサビ取りをしました。・スピーカーから今でもとても良い音が出ます。40年以上前の製品のため、新品時の性能を保証するものではありません。取り切れない汚れやサビもありますので、神経質な方はご遠慮ください。1977年発売。定価22,300円。