数が少なく珍しいモデル、Greco 1975年製 Les Paul Deluxe Type、EG-550GS です。 ピックアップにミニハムを搭載したゴールドトップのレス・ポール・タイプで、ネックはボルトオン仕様の、当時のエントリークラスのモデルです、後にEG550というモデルで発売された初期モデルです。 ボディはメイプルトップにマホガニーのボディ。 ボディはいわゆるパンケーキ構造となっており2枚のマホガニーの間に薄い木材を挟む三層構造となっています。 ソリッドボディに見えますが、ボディは一部空洞が設けられている箇所があり、セミホロウとまではいきませんが、完全なソリッドボディではないのも、この頃のモデルの特徴です。これにより、少し空気感のあるサウンドとなっているのが特徴的です。 ピックアップはミニハムバッカーを2基搭載し、ファットかつ粘りのあるミドルトーンを出力、通常のレスポールデラックスとは一味違うキャッチーなトーンが魅力かと思います。 古くより海外コピーモデルを手掛ける国産老舗ギターブランド Greco。 70年代から80年代にかけてのオールドモデルは、リーズナブルながらしっかりと作りや再現度、また経年したモデルならではのサウンドやルックスで、ジャパン・ヴィンテージとして多くのファン、マニアに人気を誇っています。 サウンドの方もいわゆるレス・ポールとは異なる個性的なサウンドになっており、空洞を持ったマホガニーバックボディのややエアー感のあるサウンドと、メイプルネックのハリのあるトーン、ローズウッド指板のスッキリとしたトーン、ボルトオン仕様ならではのタイトでレスポンスの良いサウンドに加え、ミニハムならではのマイルドなトーンと、太すぎないサウンド、経年により、トーンは乾いてカラっとしており、まろやかなサウンドなのも、ジャパン・ヴィンテージ系ならではの魅力です。 　 当時のエントリークラスモデルですので、各部の精度の高さやクオリティの高さは望めませんが、他には無い独特の魅力を持った1本となっています。 状態として、いたるところにキズ。バンディングの欠け、塗装クラックがあるような状態です。画像にて良くご確認くださいませ。 ネックはおおよそまっすぐです。フレットはおよそ7割以上残です。