古琉球紅型・第2期・上下・2冊・製本版・鎌倉芳太郎著/琉球古紅型・岡村吉右衛門序文・畑中基良らの蔵品の内100図版収録/3冊/沖縄染織図案

商品説明
古琉球紅型・第2期・上下・2冊・製本版・鎌倉芳太郎著/琉球古紅型・岡村吉右衛門序文・畑中基良らの蔵品の内100図版収録/3冊/沖縄染織図案

琉球古紅型関係3冊でまとめてみました。 古琉球紅型（製本版）：昭和46年 全100葉 琉球古紅型（製本版ではなくバラで収納）：序文解説目次39枚・図版100枚 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

著者の琉球紅型についての研究発表は、一九二五年九月財団法人啓明会主催で、東京美術学校を会場とし、その資料の展観と共に、「琉球美術工芸に就きて」の講演中にその概要を述べ、更に一九二八年九月、再び同会主催、同校 において、琉球首里の両候爵家保存の王家着用の衣裳及びその製作過程を示す図案等を中心に、更に著者の七ヶ年に 亘る間に捜求蒐集した型紙、裂地、紺屋文書等三千数百点に余る資料を展観公開し、同時に「琉球染色に就きて」と 題して講演した。それまで未知のものであつた琉球紅型を紹介したのはこの時をもつて〇矢とする。

著者は、その後同校美術史研究室において、紅型の伝来、経過発展の歴史、その表現の様式、技法等について、各方 面からその解明に努め、実技上の実験を継続した。一九三〇年四月から同校の風俗史講座を担任し、松岡映丘教授指 海の下に、高田装東店の後援で、吉村忠夫氏等と共に平安時代装束の染色技法の研究に従事するに至り、琉球紅型の 顔料彩色技法に甚だ興味を覚えるようになった。 更に一九三三年四月からは 同校絵画史講座を担任することになっ た。同講座は、先任の大村西教授の歿後、学校長正木直彦先生が自ら 十ヶ年間これを担任されたが、その後継者 として著者が選ばれ、五ヶ年間その授業の助手を勤め、先生の退官の際に引き継ぐことになったものである。 先生 から著者に與えられていた研究のテーマは、東洋絵画における技法上の問題であった。当時日本画科主任の結城素明教授もまたこれに深い関心と薀蓄をもたれ、その指導によつて同校校友会から発行した狩野派の伝書『丹青指南」か ら研究を開始した。また土佐派の技法については、松岡映丘教援の紹介によつて高取稚成氏からこれを学んだ。松岡 教授は小堀鞆音教授の門下であつて、明治以後絵巻物の研究から得た知識であるが、土佐家技法の正伝は高取氏であ ることを認めておられたためである。この研究は、一九四四年夏、同校助教授退官の時まで継続していた。その間に おいて、琉球の紅型技法は、土佐派成立以前の中国絵画の古い技法が、衣料染色の技法として伝承されているのでは なかろうかと考えるに至った。

著者の東洋絵画史上の技法研究のノートは、自宅と共に今次大職の際に戦禍を受けて焼失してしまった。今はこれ を記憶によつて叙述するだけで、詳細に文献を挙げて論ずるというわけには行かないが、しかし大綱だけは忘れては いない。終戦後二十年間、専ら琉球紅型技法の実験を繰り返している中に、新しい科学的知識をも加えて考察し、今 や著者の所信は正しいと思うに至った。

それ故に、第一期本においては琉球紅型の色彩論を述べたが、この第二期本では、専らその顔料彩色の技法に関す る諸問題を捉え、著者の長年月に亘る東洋絵調史研究の視野に立つてこれらを論述したい。そしてこの研究を完成す るために更に江湖の御示教を希う次第である。

お好きな方、お探しの方い赤がでしょうか。

品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。外箱傷、小汚れ、小破れ。ページ小黄ばみ。琉球古紅型は製本ではありません。ご理解の上、ご入札ください。もちろん読む分には問題ありません。213442注意事項

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